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2025.12.21
12月 写経会
本日は午後3時から今年最後の写経会でした。
重く垂れ込めた曇天で肌寒い一日でしたが、三名お集まり下さり1時間ほど心静かに写経をして頂きました。
写経の時間の後、茶礼の時間には冬至についてお話しました。
冬至は、一年で最も昼が短く、夜が最も長い日です。
しかし冬至は単なる衰退の極ではなく、「陰」が極まるところに、すでに「陽」は芽生え、光は静かに回復へと向かいます。
神社さんでは「一陽来復」の御札が配布され、禅寺や古い習慣を大切に守る民家でも御札を玄関に貼ります。
闇の最中にこそ転換の契機が宿る。
毎年の冬至点がありますが、その冬至が極まるときに祈願をすることが良いと、この冬至点は非常に大切にされてきました。
この移ろいの理を自然の営みとして受け取り、静かに自己を省み、新たな歩みを始める時です。
写経でも最後には「為書き」をして頂き、自分の願いを書いて頂きます。誰かの供養でも、自分の目標でも、心に思うことを書いて頂き奉納して頂きます。
また来年も福厳寺写経会で心穏やかな時間を過ごして頂けますように、よろしくお願いいたします。
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