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2025.07.07
鎌倉 禅居院施餓鬼会
本日は大本山建長寺の塔頭禅居院さんでの施餓鬼会があり、法要前に法話を担当させて頂きました。
禅居院ご住職様とは日頃から親しくさせて頂いております。
現在は建長寺教学部長も勤められますので、本山行事はもちろんのこと、昨年までは湘南鎌倉医療大学で講義を2人で担当したり、現在も共に学ぶ機会を頂いております。
禅居院の開山様(初代住職)は大鑑禅師(清拙正澄)という中国(当時は元国)から来られた高僧です。
詳しくは、
清拙正澄(1274―1339)鎌倉末期に来日した臨済宗の僧。中国、福州(福建省)の人。俗姓は劉氏。諸師に参じたのち愚極智慧の法を嗣ぎ、1326年(嘉暦1)北条氏の招請で来朝。鎌倉の建長寺、浄智寺、円覚寺に歴住し、建長寺禅居庵(ぜんごあん)に退く。33年(元弘3・正慶2)京都建仁寺へ移り、さらに南禅寺に昇住し、その後、小笠原貞宗(おがさわらさだむね)に請われて信濃(長野県)開善寺一世となった。ふたたび禅居庵に退くが、勅により建仁寺に再住し、39年(延元4・暦応2)正月17日に示寂した。
大鑑禅師(だいかんぜんじ)と諡(おくりな)される。
著書に『清拙和尚語録』『清拙和尚禅居集』『大鑑清規(だいかんしんぎ)』『大鑑小清規』がある。
月に一回、『大鑑清規』を鶴見大学の尾崎先生や彭丹先生とも輪読して学んでいます。
最近は勉強会もリモートですが以前は禅居院さんにみんな集まり勉強会をしていました。ですので、禅居院は私にとりましても建長寺塔頭寺院のなかで特に親しくさせて頂いているお寺です。
普段は非公開ですが、山を借景に綺麗な庭園があり、池には鴨のつがいが仲良く泳いでいるとても心落ち着くお寺です。
本堂には大勢檀信徒さんがお集まり、お施餓鬼の前に30分ほど「供養・祈りの力」についてお話しさせていただきました。
3年前の禅居院晋山式(新命住職任命式)で、司会を担当させいただいた縁もあり、
法要後は檀信徒さんから親しく声をかけて頂き楽しい時間となりました。
ご住職は禅居院の護持繁栄のみならず、建長寺の重役、布教師、臨床宗教師などなど多方面でご活躍です。今後もどのように人々をご接化されていくか楽しみです。