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2021.06.28

福厳寺ブログ「一行三昧」

福厳寺副住職の釆澤良晃です。

昨今のコロナ禍にあって、リモートでの会議、勉強会が増えるなど、私自身もパソコンに向かう機会が多くなりました。

僧侶の方々には、リモート坐禅会・法要を行い、YouTubeで法話を配信し、SNSで心癒される寺院の情報発信をするなど、コロナ禍で誰もが心安らぎにくい世の中に光明を与えておられます。

 

この度、ホームページを改良致しましたので、良い機会であると考え、ブログも追加記載することに致しました。

たわいもない閑話(むだばなし)でありますが、仏教、禅、お寺のこと、身の回りのこと等を綴っていきたいと思います。

読まれる方が、何かしらの良い福が厳(そなわ)ったと、思っていただけましたら幸甚です。

 

さて、ブログ題名である「一行三昧(いちぎょうざんまい)」とは、私が建長寺修行道場(僧堂)での修行生活から自坊の福厳寺に帰るときに、建長寺管長猊下吉田正道老師から頂いた墨跡(ぼくせき)の言葉です。

「三昧」とは釈迦のおられたインド古代の言葉「梵語」が原語であり、「一心に集中する」との意味があります。「一行三昧」とは「一つの事に心を集中させること」を意味します。

 

老師は私に、修行道場を離れて自坊(福厳寺)に戻っても、「僧堂の生活を忘れるな」「一行三昧じゃ!」とお軸を下さいました。

 

私は「余計なことに手を出さず、僧堂生活のように作務・坐禅・読経の生活をしろということか」と受け取りました。

 

しかし、実際足利に戻ると、縁あって大学院へ進学し、テレビに出てみたり、高校の教師になっていたり、作務・坐禅・読経の「一行三昧」とはかけ離れた生活になっておりました。

 

老師とお話をする機会があったとき、「仕事や雑務が多く、一行三昧にはいきません」と言うと、老師は

「無念無想・無我・無心に、あたえられたことに全身全霊誠意を込めて行うのが、一行三昧じゃ」とご指示を下さいました。

 

コロナ禍でもあり、思うようにいかない事も多いですが、今あたえられていること、出来る事に精一杯取り組もうと「一行三昧」ブログを始めました。

 

「スシ三昧!」のように美味しい味はしませんが、福厳寺ブログならではの良い味を利かせられるように精進したいと思います。

よろしくお願い致します。        

                                合掌

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