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2021.12.01

臘八大摂心

12月8日釈迦成道会
お釈迦様が悟りを開いた日です。
 
建長寺をはじめとする禅宗の修行道場では12月1日から8日鶏鳴(午前2時頃)まで横になって寝ることもせずに、ひたすらに坐禅修行をします。
それは、お釈迦様が六年間の苦行を放棄し、通りかかった村娘スジャータさんから乳がゆの供養を受けて、身心回復して菩提樹の下で坐禅瞑想に入られ12月8日明けの明星を仰ぎ悟りを開かれた故事にならっているからです。
 
修行道場の一年の期間で、最も辛い修行期間です。
 
8日の朝を無事に迎えた時の喜びと感動は言葉に表せません。
 
お釈迦さまの悟りには遠く及びませんが、この世界は素晴らしいなぁ、有難いなぁと無性に感じられる瞬間がありました。
 
 
臨済宗では雲水(修行僧)は指導者である老師と参禅(禅問答)をすることが、大きな修行の一つです。
 
臘八摂心中は参禅が普段よりも多く行われます。雲水は各自与えられた問題にたいする答えを懸命に探し出します。
 
私も成るべく、僧堂を出てからも摂心には参加しようと思います。自分に与えられた問いにしっかり答えを持っていくようにしております。
 
今回の臘八大摂心は二日しか参加できませんでしたが、雲水と共に修行ができ、懸命に励む彼らから忘れてはならない禅僧としての本分を思い起こさせてくれます。
 

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