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2024.02.10

佐賀地方 調査

本日佐賀地方調査二日目は、小城市内にある内砥川(うちとがわ)八幡宮と三岳寺(さんがくじ)へ参りました。

内砥川八幡宮は、南北朝から室町期にかけて肥前に勢力を誇った千葉氏が、鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を勧請し創建したのが由来とされています。

長閑な田園広がる道を抜けて、木々の茂る所に石造の鳥居がありました。

 

 

佐賀は石の文化が盛んで、この鳥居も「肥前鳥居」という独特の形態で厳かな雰囲気です。

 

 

幸運にも、境内清掃をされている氏子さんにお話を伺うこともできました。

神殿奥のご神木(くすのき)や石の犬、馬をご紹介下さりました。どれも古く、地域の人々に大切に守られてきた歴史を感じます。

  

神社はとても空気が澄んでおり、とても神聖な場所であると実感できました。賑やかな鎌倉の鶴岡八幡宮とはまた違う雰囲気を味わえました。

 

引続き、三岳寺へ参りました。

今回は建長寺調査団での調査でしたが、この三岳寺は足利人にとっても意味深いお寺です。

三岳寺は臨済宗南禅寺派「医王山三岳寺」(小城市)です。
鎌倉時代に天台宗寺院として開かれましたが、江戸時代初期になり、三要 元佶(さんよう げんきつ)が招かれ、臨済宗の三岳寺(さんがくじ)として再興しました。

この三要和尚は別号で閑室 元佶(かんしつ げんきつ)とも呼びます。

ご存知の方も多いと思いますが、三要和尚は足利学校の九世庠主です。

徳川家康に大変重宝された人物で、足利学校にも多大な功績をもたらせた人物です。

足利人としても足利学校の偉大な庠主が創建した寺院をお参りできて嬉しい限りでした。

和尚様にもご厚意で、寺宝の頂相(ちんそう、禅僧の肖像画で讃文も書かれる)とお像を拝見させて頂きました。

綺麗な枯山水の境内で、貴重な薬師堂もあります。

薬師堂も参拝させて頂き、皆さんのご健康をお祈りいたしました。

 

 

三岳寺を拝搭後、船へ。。。

 

建長寺開山大覚禅師は九州に渡来後、船で京都に向かったのでしょう。

私たちは佐賀空港近くの柳川市で船巡り(40分)を堪能して空路で無事に足利に戻りました。

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